アジア10カ国以上で使用できるAISのプリペイドSIMカードがとても便利だった

公開日:2019/06/11 更新日:2019/06/11
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はじめに

韓国とインドの両方にそれぞれ2日ほど行く用事があり、その際にAmazon.comで購入できるAISのプリペイドSIMカードを購入しました。海外に行く際は普段は現地到着後にSIMカードを購入していましたが、今回は複数国だったためこのSIMカードを試しに購入して使ってみました。使ってみるととても便利でおそらく今後海外に行く場合は基本的にこのSIMカードを事前に日本で購入していくと思います。この記事では、実際に使用したAISのSIMカードについてまとめます。

購入したもの

以下のAISのSIMカードを購入しました。 [itemlink post_id="5719"]

以下のようにSIMカード本体が簡単なビニール包装されて封筒に入った状態でポストに投函されていました。他の同封物は紙1枚の設定手順書のみです。正直なところちょっと不安になりましたが、結果は全く問題なく大活躍でした。

ais-sim.jpg

このSIMカードの詳細は以下です。

項目 内容
使用できる国 日本、韓国、台湾、香港、シンガポール、マカオ、マレーシア、フィリピン、インド、カンボジア、ラオス、ミャンマー、オーストラリア、ネパール
使用できるデータ容量 4GB
使用できる期間 アクティベートから8日間。このSIMカードを使って実際にネットワークに接続したタイミングでアクティベートされる。
対応SIMサイズ ナノサイズ、マイクロサイズ、通常サイズに対応。
対応周波数 4G : Band1(2100MHz)、Band3(1800MHz)、Band7(2600MHz) 2G : 2100MHz、900MHz
SIMカードの有効期限 私の場合、2019年6月3日に購入したもので有効期限が2020年6月30日までになっていました。

前提と環境

今回私は日本で購入したSIMフリーのiPhone XRを使用しました。この記事の内容はSIMフリーのスマートフォンが対象となります。

AISについて

AISはタイの3大キャリアの1つであり、日本のドコモやau、ソフトバンクのような会社です。

設定方法と使い方

使い方はとても簡単です。SIMカードを挿入し、その後少しだけ設定を行います。ここでは、iPhoneでの設定手順を載せます。 iPhoneの場合は、SIMカードを挿入して起動した後、以下のように「設定」で「モバイルデータ通信」をON、「データローミング」をONにするだけです。

settings-iphone.png

普段だとローミングをオンにすると高額な請求を連想してしまいますが、今回はプリペイドのSIMカードでありそのようなことはないはずなので説明書に従ってオンにします。 また、設定が完了し無事に何かしらのネットワークに接続できると、以下のようにアクティベートされた旨の内容を含むメッセージがAISからSMSで届きます。

sms-from-ais-iphone.png

Androidの設定方法

私は今回試しませんでしたが、同封されていた説明書によるとSIMを挿入後に以下の手順が必要のようです。

  • 「設定」から「モバイルネットワーク」をタップ
  • 「データローミング」をONにして、「アクセスポイント名」をタップ
  • 画面右上の「メニュー」から「新しいAPN」をタップ
  • 以下の内容を入力する
  • 名前 AIS
    User なし
    Pass なし
    Auth CHAP
  • 画面右下の「メニューボタン」をタップして「保存」をタップ
  • 新しく作成したAPNをタップする

データ通信の速度について

韓国、インドそれぞれの測定結果を以下に記載します。以下の測定結果は3回計測して一番悪かった結果になります。また、測定にはNetflix社のFast.comを使用させて頂きました。 なお、以下の結果は測定した時間帯やその他の状況も異なり、決して厳密な測定結果ではありませんので参考程度に見て頂ければと思います。

韓国での計測結果

韓国ソウルでの測定結果が以下になります。さすがに高速でした。左が3Gの時の測定結果、右が4Gの時の測定結果になります。

korea-3G.png

ソウルでの3G速度測定結果(SK Telecom)

korea-4G.png

ソウルでの4G速度測定結果(SK Telecom)

インドでの計測結果

インドのニューデリーでの測定結果です。左が3Gの時の測定結果、右が4Gの時の測定結果になります。なお、ニューデリー以外にも北インドのハリドワールや西のジョードプルでも測定したところ同じような結果でした。韓国や日本と比較するとやはり3Gに切り替わってしまう回数が多かった印象ですが、それでも連絡が全く取れないというような状況にはならず特に困ることはありませんでした。ただ、インドは地域によって繋がるネットワークが結構変わる印象です。

india-3G.png

ニューデリーでの3G速度測定結果(Vodafone IN)

india-4G.png

ニューデリーでの4G速度測定結果(Vodafone IN)

うまく繋がらない場合

私が使用した感じでは、以下のような状況が何度かありました。

  • 「データ通信機能を起動できませんでした」というメッセージが表示される。
  • 圏外になってしまう。もしくは圏外のままで電波を掴まない。
  • 4G接続にならず3G接続になってしまう。

couldnot-activate-data-cut.png

データ通信機能を起動できない場合のメッセージ

no-signal-image.png

圏外の時の表示

上記の場合、それぞれ色々と原因は考えられます。使っているスマートフォンの対応周波数がその地域のキャリアが提供している周波数と合っていない、そもそも4Gは飛んでいないなど。 どの場合にどの対処をすれば確実に直るという対処方法はわかりませんでしたが、いくつか設定を切り替えたりしたところ大体の場合で改善されましたので、試したことをメモしておきます。ただし、特に根拠等は一切なく、とりあえずやってみたら改善されたことがあったという程度で確実な対処法ではないのでご了承ください。

ネットワークを手動で選択する、切り替える

「設定」→「モバイル通信」→「ネットワーク選択」をタップすると、デフォルトでは、以下のように「自動」になっていると思います。

network-auto-image.png

もしうまく繋がらない場合は、試しにこのネットワークの選択を自動ではなく手動で選択してみると改善されることが良くありました。例えば、インドでは「Vodafone IN」でうまく繋がらない場合に「IND airtel」に切り替えたり、またその逆に切り替えたりすることでだいたい直った印象です。

korea-mobile-network.png

韓国で選択可能だったネットワーク

india-mobile-network.png

インドで選択可能だったネットワーク

機内モードのオンオフを切り替える

これはそもそも圏外電波をつかめていない時に、一度機内モードをオンにしたりオフにしたりすると掴むようになることがありました。あとは再起動をしてみてもいいかもしれません。

まとめ

これまで現地でSIMカードを購入していましたが、その手間もなくなりとても楽になりました。特にトランジット含めて複数の国に滞在する場合は、事前にこのSIMカードを購入しておくと何かと便利だと思います。iPhoneのeSIMなどが今後どれだけ普及していくかにもよりますが、データ容量も4GBと十分なため、eSIMが同じコストで使用できるぐらいにならない限りはこのSIMカードのお世話になりそうです。なお、AISは他にもデータ容量は使用できる国が異なるSIMカードを販売していますので、Amazonで確認してみるといいかもしれません。 なお、私はIIJの格安SIMカードを今回使用したiPhone XR用に日本で使っていますが、IIJのSIMカードに戻してからも問題なく使えました。ただし、ローミングオフにすることを忘れないように注意してください。

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