vyattaのIPアドレス、ゲートウェイ設定方法
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前回の仮想マシンの作成に続き、今回は以下の図中の各仮想マシンのIPアドレスとゲートウェイの設定方法をメモします。
vyattaのIPアドレスとゲートウェイの設定手順
まずvyattaを起動してログインすると、以下のような状態になっています。
vyattaの設定を編集するには、以下のように「configure」と入力してenterを押し、編集モードに入る必要があります。
編集モードに入ると、上のように、一番右にあった「$」マークが「#」マークに変わります。今回は、図1のvyattaA、vyattaB、vyattaCの設定を行いました。
IPアドレスの設定
vyattaのIPアドレスの設定は、以下のコマンドを実行することで完了です。
vyattaAの場合
・1行目 eth2のIPアドレスを図1のとおり「192.168.100.11/24」に設定しています。
・2行目 eth3のIPアドレスを図1のとおり「172.16.10.11/24」に設定しています。
・3行目 「commit」で設定変更を反映させています。
・4行目 「save」で設定変更を保存しています。
vyattaでは、設定変更後、変更を反映させるために「commit」、変更した設定を保存するために「save」を実行する必要があります。なお、間違えた設定を消すには、以下のように「delete」を使います。
ちなみに、vyattaにはコマンド補完機能があり、例えば「s」と一文字入力した後にtabキーを押すと、「s」に続く可能性があるコマンドをリスト表示してくれます。具体的には以下のような感じです。
以上でvyatta AのIPアドレスの設定は完了です。vyattaB、vyattaCの場合も同様で以下の通りとなります。
vyattaBの場合
vyattaCの場合
以上でvyattaのIPアドレスの設定は完了です。
ゲートウェイの設定手順
次に、ゲートウェイの設定を行います。具体的には以下のコマンドで設定しました。
vyattaAの場合
vyattaBの場合
vyattaCの場合
以上で完了です。
なお、vyattaでの設定が終わり編集モードを抜ける場合は、「exit」で抜けることができます
ちなみに、vyattaのシャットダウンは、以下のように編集モードから抜けた状態でshutdownコマンドを使用します。
このコマンドはLinuxでも同様に使えるコマンドです。「sudo」はroot権限での使用を意味し、「-h」はシャットダウン(再起動の場合は「-r」を使用する)、「now」は今すぐシャットダウンすることを意味します。
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