Ubuntuの見た目を簡単に少しだけおしゃれにする方法
はじめに
UbuntuをはじめLinuxはデフォルト状態だとデスクトップの見た目が少々古い感じがあると思います。特に常用するとなると多少なりとも見た目を良くしたくなってきます。この記事では、劇的ではないもののそれなりに良い感じにUbuntuのデスクトップを簡単にカスタマイズする手順をまとめます。
できるようになること
Ubuntuのデスクトップを以下のような見た目にします。背景は変更していませんが、アイコンとフォルダウィンドウなどのテーマを変更しています。
前提と環境
以下の通りです。Ubuntu18.04をインストールして素の状態です。
- OS : Ubuntu18.04
- Gnome : 3.28.2
下準備
Ubuntuの見た目を簡単に変えるためにテーマを使用します。 テーマを変更するためにTweak Toolを使用します。
update
とupgrade
後、Tweak Toolをインストールします。
$ sudo apt update
$ sudo apt upgarade
$ sudo apt-get install gnome-tweaks
Tweak Toolをインストール完了後、以下のようにアクティビティから検索して起動できます。
もしくは、端末で以下のコマンドを実行して起動します。
$ gnome-tweaks
起動すると以下のように色々なメニューがありますが、その中の「外観」から後ほど設定を変更します。
続いてテーマとアイコンの変更手順をまとめます。
テーマをインストールして適用する
テーマは色々ありますが、例えばArc Themeというテーマがあります。どのような見た目になるかは以下の公式リポジトリに載っているので見てみてください。モダンなフラットテーマです。
Arc Themeをインストールするには以下のコマンドを実行します。
$ sudo apt install arc-theme
インストール後、Tweak Toolを再起動して「外観」→「アプリケーション」を確認すると、以下の3つのテーマが追加され使用できます。
- Arc
- Arc-Dark
- Arc-Darker
以下はArc Darkを選択した状態です。
アイコンをインストールして適用する
Flat Remixというアイコンセットを使用します。どのようなアイコンかは以下の公式サイトに載っています。
Flat Remixを使用するために以下のコマンドでリポジトリを追加してインストールします。
$ sudo add-apt-repository ppa:daniruiz/flat-remix
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install flat-remix
あとは以下のようにTweak ToolからFlat Remix Blueを選択します。
Flat Remix Blueを使用すると以下のような見た目になります。他にもグリーンやレッド、イエローなどをベースとしたアイコンが用意されているので見てみてください。
Gnome Shellを変更する
Gnome Shellはタスクバーや通知メニューなどを持ち、これらのテーマを変更することができます。変更するにはまずTweak Toolをインストールした状態でさらに以下を実行してGnome Shell用の拡張機能をインストールします。
$ sudo apt install gnome-shell-extensions
上記をインストールしてUbuntuを再起動すると、以下のようにTweak Toolの「拡張機能」のメニューから色々な拡張機能を有効化、無効化できるようになります。そして「拡張機能」の中にある「User themes」を有効化します。
なお、gnome-shell-extenstions
をインストールして「User themes」を有効化していないと、以下のように「外観」の中の「Gnome Shell」にはビックリマークが付いて選択できないようになっています。
Gnome Shellを有効後、以下のように好きなテーマを選択すると、タスクバーや通知メニューの見た目がそのテーマの見た目に変更されます。
まとめ
少し前は見た目を変更するのも少々手間がかかった記憶ですが、最近はあっという間に変更できてさらに着せ替えのような感じで手軽なのでとても便利です。
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