スクリーンショットの取得と画像編集も可能なFlameshotをUbuntuにインストールする手順と簡単な使い方
はじめに
Ubuntuでスクリーンショットを取得してそのスクリーンショットを編集する際には、Shutterというアプリをこれまで使用していました。しかし、このShutterもUbuntu18.10以降では依存パッケージの関係で自分でリポジトリを追加しなければインストールできなくなりました(参考:Shutter Removed From Ubuntu 18.10 And Debian Unstable, New PPA Available
- LINUX UPRISING)。リポジトリを追加すれば問題なく使用できますが、念の為に他のスクリーンショット取得、編集ができるアプリを探していたところ、Flameshotを見つけました。Flameshotを使ってみたところ、とても良かったのでそのインストール手順と簡単な使い方をメモします。
できるようになること
FlameshotをUbuntu18.04にインストールし、実際にFlameshotを使ってスクリーンショットを取得し、取得したスクリーンショットに対して簡単な編集をできるようになります。
Flameshotについて
Flameshotの動作イメージは以下になります。スクリーンショットを取得したい範囲を指定すると、以下の画像のように選択範囲の下に色々なアイコンメニューが並び、ここで矢印や線、矩形、テキストの挿入などができるようになっています。範囲を決めてそのまま編集して保存という感じでスピーディーに操作できます。
なお、Flameshotはコマンドからの操作も可能となっており、コマンドをショートカットキーに割り当てることもできます。例えばPrintscreenを押すだけで呼び出してスクリーンショットの取得、編集が可能になります。
公式サイトは以下になります。
Flameshotの最新版をインストールする
公式サイトにある通り、apt
コマンド1つでインストール可能です。ただし、Ubuntu18.04で確認したところ、apt
経由でインストールされるバージョンは0.5.1
で少々古いです。
$ sudo apt update
$ sudo apt install flameshot
$ flameshot -v
Flameshot 0.5.1-1(Debian)
Compiled with QT 5.9.4
そしてこのバージョンだとスクリーンショットへのテキストの挿入ができないため、テキスト挿入を使いたい方は開発者様のGitHubページからソースをダウンロードしてインストールすることをおすすめします。
具体的には、以下のようにlupoDharkael/flameshot - GitHubにあるバージョンv0.6.0
の部分においてあるflameshot_0.6.0_bionic_x86_64.deb
をダウンロードします(Ubuntu18.04の場合)。
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