コマンドラインからGoogle検索できるツールGooglerの使い方

はじめに
Googlerはブラウザ等を使用せずに端末でGoogle検索できるコマンドラインツールです。この記事ではGooglerの使い方をまとめます。
Googlerについて
以下の画像のようにいつもブラウザで行っているGoogle検索を端末上で実行できます。後述しますが、当然ながら色々な条件を指定して検索することも可能です。
以下がGooglerのリポジトリです。
前提と環境
この記事ではUbuntuにインストールしました。なお、Googlerの動作には、Python3.5以上がインストールされていることが前提となります。
- OS : Ubuntu18.04
- Python : 3.5以上が必須
Googlerの使用は自己責任でお願いします。大量の検索を行ったりして過度な負荷をかけたりしないよう十分注意してください。
Googlerをインストールする
Googlerは各ディストリビューションのパッケージマネージャーからインストールできます。macOSならばHomebrewを使ってインストール可能です。Ubuntuならば以下のようにapt
でインストール可能です。
以上でインストールが完了です。他のディストリビューションのインストールについてはInstallationを見てみてください。 バージョンを確認してみると、バージョン3.5がインストールされました。
なお、執筆時点でGooglerの最新バージョンは4.0であり、3.5は2018年2月のバージョンのため結構古いです。
もし最新版を使用したい場合は、公式リポジトリのリリースページから各インストーラをダウンロードしてインストールしてください。
最新版をインストールし直したい場合は、remove
で古いバージョンのものを事前に削除しておいてください。
Ubuntuで最新のGooglerをインストールする
Ubuntuの場合は、公式リポジトリのリリースページから最新のdebパッケージをダウンロードしてこれからインストールすればOKです。
執筆時点では、Ubuntu18.04向けの最新のパッケージファイルとしてgoogler_4.0-1_ubuntu18.04.amd64.deb
がダウンロードできました。
あとはこれをダブルクリックして開き、いつものようにインストールします。
改めて端末でバージョンを確認すると、最新バージョンを確認できました。
この記事ではバージョン4.0を使った前提となります。
Googlerを使って検索する
最も基本的な使い方は以下になります。googler
コマンドに検索したいキーワードを与えます。以下はキーワードとして「google」を与えています。
上記の実行結果は以下のように表示されます。
以降で色々なオプションを使った例を載せます。
Webサイトを指定して検索する
w
オプションを使ってWebサイトのURLを指定します。
上記を実行するとこのWebサイトの中からキーワード「ubuntu」に関連する検索結果を表示してくれます。
取得件数、日付を指定して検索する
n
オプションで表示する件数(デフォルトでは10件)、t
オプションで過去何日からの結果を表示するかの日付をそれぞれ指定できます。
上記を実行すると、キーワード「linux」に関連する検索結果でかつ過去1ヶ月以内に更新されたものを15件表示してくれます。
なお、-t h5
ならば5時間、-t d5
で5日、-t w5
で5週間、-t y5
で5年間の指定になります。
指定したキーワードに関する最近のニュースを検索する
N
オプションを使ってニュースを検索したいキーワードを指定します。
上記を実行するとキーワード「linux」に関連する最近のニュースの検索結果を表示してくれます。
国、言語を指定して検索する
c
オプションで国、l
で言語を指定して検索できます。
上記を実行するとキーワード「linux」に関して日本のGoogle検索エンジンの出力結果で言語が英語のものを表示します。
検索結果をJSONで出力する
json
オプションを使うと検索結果をJSON形式で出力できます。
以下を実行するとキーワード「linux」に関連する検索結果5件をJSON形式で表示してくれます。
その他のオプションについて
Googlerでは他にも色々なオプションが用意されています。詳しくは以下の公式リポジトリを見てみてください。
まとめ
Googlerはコマンドラインから使用できるので当然ながら他のコマンドと組み合わせたりすることが可能です。なお、これはGooglerに限らずですが、過度な負荷をかけてしまったり大量の検索を間違ってしないよう気をつけてください。
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