軽量でシンプルなLinux用のランチャーアプリUlauncher

公開日:2019/09/25 更新日:2019/09/25
軽量でシンプルなLinux用のランチャーアプリUlauncherのサムネイル

ulauncher-image.png Image Credit : Ulauncher

はじめに

これまではAlbertというランチャーアプリをUbuntuにて使用していましたが、Ulauncherというランチャーアプリがシンプルで良さそうだったので実際に使ってみました。この記事ではUlauncherのインストール方法と設定方法をまとめます。

Ulauncherについて

以下が公式サイトです。Debian(Ubuntu)、Arch Linux、Fedora用のパッケージが用意されています。

ulauncher.io

Application launcher for Linux

前提と環境

以下の通りです。Ubuntu18.04にインストールしました。

  • OS : Ubuntu18.04

Ulauncherをインストールして起動する

Ubuntuの場合はを以下の公式サイトにdebパッケージが置いてあるのでこれをダウンロードします。

ulauncher.io

Application launcher for Linux

ダウンロードしたulauncher_5.3.0_all.debをダブルクリックすると以下のようにソフトウェアセンターが開くので「インストール」をクリックしてインストールします。

install.png

インストールが完了したら、Ubuntuのアプリケーションメニューで「Ulauncher」と検索します。以下のようなアイコンが表示されるのでこれをクリックして起動します。

ulauncher-icon-menu.png

起動すると以下のようにランチャーが表示されます。

default-ulauncher.png

ホットキーや見た目の設定を以降で説明します。

設定を変更する

Ulauncherを起動して表示している状態で以下のように歯車マークをクリックします。

ulauncher-settings.png

以下のように設定画面が表示され、ここで色々な設定を行います。

ulauncher-settings-window.png

ショートカットキーを変更する

Ulauncherを起動するためのショートカットキーを変更するには、「Hotkey」部分をクリックします。

change-shortcutkey.png

すると以下のように新しいショートカットキーの入力待ち状態になるので任意のショートカットキーを入力してEnterを押します。

ulauncher-new-shortcutkey.png

これでショートカットキーの設定は完了です。

Altキーを使ったショートカットキーを登録したい場合

Altキーを使ったショートカットキーを入力しようとしても、Altキー自体がうまく認識されずに登録できない場合があります。この場合は、Ulauncherの設定ファイルを直接編集することで設定します。 Ulauncherの設定ファイルは、ホームディレクトリの~/.config/ulauncher/settings.jsonになります。このファイルを開くとデフォルトでは以下のようになっています。

~/.config/ulauncher/settings.json
{
    "blacklisted-desktop-dirs": "/usr/share/locale:/usr/share/app-install:/usr/share/kservices5:/usr/share/fk5:/usr/share/kservicetypes5:/usr/share/applications/screensavers:/usr/share/kde4:/usr/share/mimelnk",
    "clear-previous-query": true,
    "hotkey-show-app": "space",
    "show-indicator-icon": true,
    "show-recent-apps": false,
    "theme-name": "light"
}

上記のうち、hotkey-show-appがホットキーの指定です。デフォルトでは、ホットキーは「Ctrl + Space」であり、上記の設定ファイルではspaceと記載されています。このがCtrlキーになります。したがって、spaceに変更すれば、ホットキーを「ALt + Space」に変更可能です。この場合は以下のようになります。

~/.config/ulauncher/settings.json
{
    "blacklisted-desktop-dirs": "/usr/share/locale:/usr/share/app-install:/usr/share/kservices5:/usr/share/fk5:/usr/share/kservicetypes5:/usr/share/applications/screensavers:/usr/share/kde4:/usr/share/mimelnk",
    "clear-previous-query": true,
    "hotkey-show-app": "space",
    "show-indicator-icon": true,
    "show-recent-apps": false,
    "theme-name": "light"
}

なお、設定ファイルを直接編集した場合は、一度Ulauncherを再起動して設定を反映させる必要があります。Ulauncherを再起動するには、システム自体を再起動するか、killコマンドで停止して再度起動すればOKです。 killコマンドでUlauncherを停止したい場合は、以下のようにまずUlauncherのプロセス番号を確認します。

$ ps aux | grep ulauncher
username   19617  0.6  0.6 103524648 101824 ?    Sl   16:17   0:07 /usr/bin/python3 /usr/bin/ulauncher --hide-window
username   21504  0.0  0.0  22560  1112 pts/0    S+   16:38   0:00 grep --color=auto ulauncher

後は以下のようにkillコマンドで停止します。

$ kill -9 19617

改めてアプリケーションメニューからUlauncherを起動すれば、変更が反映されます。

テーマを変更する

テーマの変更は簡単で、以下のように「Color Theme」を選択するとテーマを変更できます。

color-theme.png

もっと自分好みのテーマを探したい場合は、以下にいくつかテーマが公開されていました。

github.com

This will be a temporary site for sharing Ulauncher color themes

上記のテーマは、~/.config/ulauncheruser-themesというディレクトリを作成してその中にテーマファイルを置いて使用します。

拡張機能を追加する

2019/9/26 追記

Ulauncherでは拡張機能の追加も可能です。追加方法は以下に別途まとめたので必要な方は見てみてください。

www.virment.com

Linux用のランチャーアプリであるUlauncherでは、簡単に拡張機能を追加できます。この記事では、拡張機能の追加手順を説明します。

まとめ

いままで使っていたAlbertに比べて、Ulauncherはフォントのインデントやマージンが綺麗で見やすい印象です。動作自体は軽快なので、Albertほどカスタマイズして使用する必要が無い方にはおすすめです。

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