Linuxで画像を一括リサイズできるOpenResizer
はじめに
OpenResizerはLinux、Windowsで使用できる画像ファイルの一括リサイズアプリです。また、OpenResizerはオープンソースで無料のアプリです。この記事ではOpenResizerをUbuntuにインストールして使うまでの手順をまとめます。OpenResizerの公式サイトは以下になります。
前提と環境
この記事ではUbuntuにインストールしましたが、Windows版も配布されています。Windows版についてはこちらの製作者の公式ページ にインストーラのリンクがあります。
- OS : Ubuntu18.04
OpenResizerをインストールする
OpenResizerのLinux版はsnap形式で配布されており、以下のコマンドでインストールできます。
$ sudo snap install openresizer
インストールが完了すると以下のように表示されます。
$ sudo snap install openresizer
openresizer 1.0 from Jobin Rezai (jrezai) installed
以上でOpenResizerのインストールが完了です。
Openresizerを起動する
インストール後、アクティビティメニューから検索すると以下のようにOpenResizerのアイコンが表示されるのでこれをクリックして起動します。
もしくは端末で以下のようにコマンドから起動もできます。
$ openresizer
OpenResizerを起動すると以下のようなウィンドウが表示されます。
OpenResizerで画像ファイルを一括リサイズする
OpenResizerのウィンドウで以下のように「Options」タブに移動します。ここでリサイズに関する設定を行うことができます。
上記を見て分かるとおり、「Resize by pixel」がピクセル数指定でのリサイズ、「Resize by percentage」がパーセント指定でのリサイズです。 その下にある「Condition」は条件付きのリサイズです。「Only resize image(s) if the dimensions are larger than:」にチェックを入れてその下のWidth(横)、Height(縦)に数値を入力すると、それらの値を超える場合のみリサイズを実行することができます。 「Save quality」はJPEGでの品質指定です。「CPU utilization」はシングルコアで実行するかマルチコアで実行するかの選択になります。これらの設定は基本的にはデフォルトでOKだと思います。
設定が完了したら、後は以下のようにリサイズしたい画像ファイルをドラッグ&ドロップし、「Save to Folder...」をクリックします。なお、「Save As Type:」でファイル形式を選択できます。
以下のようにリサイズした画像の保存先フォルダを選択できるので、選択して「Start Resizing」をクリックします。ただし、日本語名のディレクトリは文字化けしてしまっていました。
「Start Resizing」をクリックすると以下のように表示されて完了します。
なお、デフォルトではリサイズした画像ファイルのファイル名には「_resized」が付与されます。ファイル名に関する設定変更について続いて説明します。
リサイズ後のファイル名の設定について
ファイル名の設定変更を行うには、以下のように「File Name」を開きます。
デフォルトでは「_resized」が付与されるようになっているため、これを自由に変更してリネームできます。また、「Save as unique file name」を選択状態にすると、リサイズ後のファイル名に重複がある場合は番号を付与してユニークなファイル名にしてくれます。「Skip the image, do not resize it.」はスキップします。そして「Overwrite the destination file」は上書きします。
まとめ
Linux、WIndowsで使用できる画像ファイルの一括リサイズアプリのOpenResizerについてまとめました。リサイズ作業をよく行う方におすすめです。
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